電気自動車(EV)のメリットとデメリットとは

電気自動車は、走行用リチウムイオンバッテリーに蓄えられた電気を使って、モーターを駆動させて走行します。

自宅で充電して出かけることが可能なため、ガソリンスタンドで給油の必要はありません。走行中は、排出ガスを発生させず、モーター駆動のため走行中も静かです。
しかし、電気自動車にはさまざまな課題が山積しています。電気自動車が便利に使用できる方にはおすすめですが、まだまだ多くの方は便利に使用できません。

今回は、電気自動車のメリットとデメリットについて紹介します。

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電気自動車のメリット

電気自動車は、走行中の排出ガスを発生させないため、エンジン車と比較して環境負荷の少ないクルマです。電気自動車のメリットをまとめてみました。

戸建て住宅の方に限定されますが、自宅で充電が可能です。ガソリンスタンドに行く手間が無く、夜寝ている間に充電されます。

郊外に住んでいて、近くにガソリンスタンドが無い場合便利です。
自宅のみで充電すると電気代は上昇しますが、ガソリンを購入するより安いため、メリットがあります。

電気自動車は、停電などの非常時に自宅の電源としても使用可能です。ただし、プラグインハイブリッド車やハイブリッド車の場合、ガソリンが無くなるまで電源として使用可能ですが、電気自動車の場合、蓄電されている電気が無くなれば使用できなくなります。

電気自動車は、発進時に力強いトルクを発生させることが可能なため、加速がスムーズです。また、モーターのため、走行中の騒音は少なく静かな車内を実現しています。

車にかかる税金は、自動車税、自動車重量税、環境性能割(以前の自動車取得税)の3つがあります。

電気自動車の自動車税は、軽自動車は軽規格、普通車は1,000cc以下の区分で、25,000円が標準税額で、グリーン化特例適用で75％割引になり、普通車の場合6,250円です。

自動車重量税は、5年間(二回目の車検まで)非課税、環境性能割も0円です。
1,000ccのガソリン車と5年間の税額を比較すると25万円以上電気自動車が優遇されます。

電気自動車は、エンジン車に比べて、航続距離が短く長距離ドライブが苦手です。また、充電スポットも少なく充電時間が長いなどのデメリットがあります。電気自動車のデメリットをまとめてみました。

電気自動車の実際走行可能な航続距離は、カタログ値の6割～7割で、日産サクラの場合180kmがカタログ値ですが、110km前後が実際走行可能な距離です。
また、クーラー、ヒーターの使用状況で大幅に航続距離が低下するので注意が必要です。

長距離走行に不向きで、事前に充電スポットを調べてから走行しないと、電欠の心配があります。また、急速充電時間も30分かかるため、待ち時間が発生します。

年数が経過すると、リチウムイオンバッテリーの劣化により、セル欠けが発生します。満充電しても走れる走行距離が短くなるデメリットにも注意しましょう。

エンジン車と比べて車両価格が高額です。軽自動車の日産サクラの場合、Xグレードで2,599,300円です。ガソリンエンジンの軽自動車と比較して100万円以上高くなっています。

補助金が支給されますが、4年以上保有するなどの条件があります。また、補助金の額は、自治体によっても異なります。

自宅で充電できない場合、充電コストがかかります。充電に便利なカードは各メーカー、各社で発行されていますが、急速充電可能なカードの場合、月額会費が4千円前後です。
月のガソリン代が5千円に満たない場合は、電気自動車のメリットがありません。

電気自動車は、長距離走行をせず、自宅充電可能な方におすすめです。
自動車税など税制面で優遇されます。
航続距離が短く、充電時間が長いため車の利用方法に注意が必要です。

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