自動ドアの種類や特徴とは

自動ドアは、商業施設のビル入り口やコンビニ、マンションのエントランスなど様々な場所に設置されています。

多くの人は、自動ドアは近づいたり、タッチすることで勝手に開くものであり、種類や仕組みについて気に留めることは少ないでしょう。
施設の管理人やショップ店員、マンション管理人は、自動ドアの使い勝手やトラブル発生時に応急的な対応が必要なことから、自動ドアの種類や仕組みについて知っていると便利です。

今回は自動ドアの種類や仕組み、特徴について紹介します。

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自動ドアの種類

自動ドアの種類とその特徴を紹介します。

両開き引き戸タイプ

二枚のドアが中央から左右にスライドして開く引き戸タイプの自動ドアです。
病院やスーパーの入り口、大規模マンション入り口など、間口を広く取りたい入り口に採用されています。
左右に引き込むことから広いスペースが必要なことと、全面ガラス張りが多いことから設置価格は高めです。

片側引き戸タイプ

飲食店の入り口でよく目にするのがドア1枚が横にスライドして開く引き戸タイプの自動ドアです。
概ね開口幅が1mの場合に片側引き戸タイプが採用されます。
押し引きして開くタイプの扉のように、突然ドアが開いてドアの先にいる人にぶつかる心配がないメリットがあります。

二重引き戸タイプ

片側引き戸タイプのドアを2枚にして、ドアが開き、収納される際に2枚重なる形で収納されるため、小さな店舗でも設置しやすく、間口が広く確保できるメリットがあります。機構が複雑になること、ドアの枚数が増えることから、価格が3割前後高くなるデメリットがあります。

自動ドアの開け方

自動ドアは近づくだけで開くセンサー感知タイプとドアにある「押してください」「手を近づけてください」などとセンサーやボタンがあるタイプがあります。
保育園や老人保健施設など利用者が勝手に外に出ることで思わぬ事故に繋がる恐れがある場合は、少々高い位置にドアスイッチがあるタイプもあります。

マンションのエントランスでは、暗証番号の入力やカードキーを使用して自動ドアを開けるタイプがあります。

自動ドアの仕組み

自動ドアの仕組み・構造は大きく4つに分けることが出来ます。それぞれの役割を簡単に紹介します。

ドアエンジン

ドアエンジンは、自動ドア上部に設置され、タイミングベルト、従動プーリーを動かしてドアを開きます。
センサーで感知して、ドアの開け閉めが可能なのは、ドアエンジンがあるからです。自動ドアの心臓部と言えるでしょう。

スイッチ

自動ドアのセンサーが感知したことによりスイッチはドアを開閉させる命令をドアエンジンに伝える役割を持っています。

センサーはサッシ上部に組み込まれているタイプが多く、人や物体の検知を行います。
また、挟み込み防止の補助光電センサーがドアに付いてます。

人と床の温度差を判断する光線センサータイプ、電波の周波数変化を判断するマイクロウェーブセンサータイプ、人や物の重さで判断するマットスイッチタイプ、ボタンを押すタッチスイッチタイプがあります。

コントローラー

センサーとドアエンジンを繋ぐのがコントローラーで、コントローラーに不具合が発生するとセンサーやドアエンジンが正常でも作動しません。

モーター

ドアエンジンが動力源となってモーターを動かして、モーターがタイミングベルト、従動プーリーを動かしてドアを開きます。

自動ドアは全ての仕組みがそれぞれ重要な役割を担っています。
1箇所でも不具合があると自動ドアは正常に動かなくなります。
自動ドアの不具合が発生し、自分で対処することが困難な場合は、自動ドアの症状を自動ドアのメンテナンスを行う業者に連絡して対応してもらいましょう。

まとめ

自動ドアは、設置スペースや使い勝手に応じて種類を選ぶ必要があります。
自動ドアは通常センサー感知で自動で開きますが、マンションのエントランスでは暗証番号やカードキーなど必要になります。
ドアエンジン、スイッチ、コントローラー、モーターを稼働していますが、不具合が発生した場合は、メンテナンス業者に連絡しましょう。

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